【年収別の税金一覧】年収から税金が引かれるメカニズムを徹底解説

年収 税金

「年収が上がっても、半分くらい税金で持っていかれるんでしょ?」
「国のために働いているようなもんだよね」

と、サラリーマンの嘆きの声を聞いたことも、あるいは漏らしたこともあるでしょう。
実際に、テレビや雑誌でよく見る所得税・住民税の税率表はこのように記載されています。

所得税・住民税の税率

見てみると、1800万円以上の方で50%が税金で持っていかれているような気がします。サラリーマンの方であれば、せっかく出世して管理職や役員に上り詰めても、これほど税金で取られるとなるとやる気をなくす…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、実際には違います。例えば年収が1800万円だったとして、半分の900万円が税金で持っていかれているわけではありません。
後で、一定の条件の下で年収と税金が一覧できる早見表を載せますが、その条件下では、年収が1800万円の人の所得税・住民税の合計は合わせて約450万円で、年収の4分の1程度でしかないのです。

これは所得税の累進課税制度をよく理解していないためにおこる勘違いなのですが、年収が何万円であろうと、例えば195万円までの部分は所得税率5%、195万円~330万円の部分は所得税率10%…というように変わらないのです。あくまで所得税率、住民税率の合計が50%になるのは課税所得(年収ではありません)の内1800万円~4000万円の部分のみだという事を理解しましょう。

累進課税

また、先ほど「課税所得(年収ではありません)」という言い方をしましたが、「控除」という税金を減らすための制度があり、年収(所得)から各種の控除を引いた後の数字を課税所得と呼び、それに税率をかけるため、実際には多くの方が思っているほど税金が高くない、というのが実情です。

では、実際に「半分が税金になってしまう」というのはどの程度の年収なのでしょうか。また、あなた自身はどれほどの税金を払っていて、手取りはどの程度なのでしょうか。この記事で分かるようになるでしょう。

なぜ同じ年収1000万円でも「生活が楽な人」と「生活が苦しい人」がいるのか?

1.いくら稼いだら年収の半分が税金になるのか?

まずは冒頭の答えを見ていきましょう。
実際の年収と手取りの関係は年齢や家族構成、経済状況やその年の行動によって異なるのですが、とりあえず

  • 会社に勤めるサラリーマン
  • 所得のない配偶者、子どもなど扶養親族なし
  • 給与所得控除、基礎控除、社会保険料控除のみを考慮
  • 千の位で四捨五入

という条件で見ています。

1.1.半分が税金になる年収

上記の条件で計算すると、半分が税金で取られてしまう年収約1億2500万円となります。内訳はこのような形です。

  • 年収…1億2500万円
  • 所得税…約5050万円
  • 住民税…約1200万円
  • 所得税、住民税の合計…約6250万円
  • 社会保険料…約260万円
  • 手取り…約5990万円

非常に非現実的な数字が出てきましたね。サラリーマンでこれほどの年収があるという方はほとんどいないのではないかと思っています。
ちなみに、国税庁発表の統計年報によると、2018年に給与所得を主として1億円以上の収入があった人が7948人いたことが分かっています。日本のサラリーマンが5000万人ほどいますので、年収が1億円以上の方は0.01%ほどの割合です。

1.2.手取りが半分になる年収

先ほどは所得税、住民税の合計額にターゲットを絞って、半分が税金になる年収を見てみました。ただ、その場合の手取りは5990万円ほどと、年収の半分と比べて微妙に少なくなっているような印象です。
これは、年収から手取りになるまでに、税金以外にも社会保険料が引かれているからです。社会保険料も、給与明細を見ながら「かなり大きな負担だな…」と感じている方もいると思います。

年収から差し引かれるもの

社会保険料も考慮し、「手取りになるまでに年収の半分が引かれてしまう」年収は、先ほどと同条件で概算すると8500万円ほどとなります。こちらも、先ほどの1億2500万円と比べれば少ないですが、それでもかなりの地位のサラリーマンでない限りはこれほど貰うのは難しいのではないでしょうか。
ちなみにこの時の内訳は次のようになります。

  • 年収…8500万円
  • 所得税…約3200万円
  • 住民税…約810万円
  • 社会保険料…約240万円
  • 手取り…約4250万円

2.年収、手取りの早見表

「税金が年収の半分になる」「手取りが年収の半分になる」年収を、それぞれ概算でお伝えいたしました。とはいえ、「それほど給料もらっていないよ…」という方も多いと思いますので、先ほどの条件で概算した年収、手取りの早見表をこの下に記載しています。
もっと自分の状況に合わせて条件を変えてみたい、という方のためには、3章で計算シミュレーションを準備していますので、そちらもご利用してみてください。
また、実際に年収から引かれる要素(税金、社会保険料)がどのように計算されるのかについて興味のある方は、こちらの記事をご覧ください。

参考:【早見表・計算フォームつき】年収300万円~5000万円の手取りを解説

年収 所得税 住民税 社会保険料 手取り 手取り率
300 6 12 43 239 80%
310 6 13 44 247 80%
320 6 13 46 255 80%
330 7 14 48 261 79%
340 7 14 49 270 79%
350 7 15 50 278 79%
360 7 15 52 286 79%
370 8 16 53 293 79%
380 8 17 55 300 79%
390 8 17 56 309 79%
400 9 18 58 315 79%
410 9 19 59 323 79%
420 9 19 60 332 79%
430 10 20 62 338 79%
440 10 21 63 346 79%
450 11 21 65 353 78%
460 11 22 66 361 78%
470 12 23 68 367 78%
480 13 23 69 375 78%
490 13 24 71 382 78%
500 14 25 72 389 78%
年収 所得税 住民税 社会保険料 手取り 手取り率
510 15 25 73 397 78%
520 15 26 75 404 78%
530 16 27 76 411 78%
540 17 27 78 418 77%
550 17 28 79 426 77%
560 18 29 81 432 77%
570 19 29 82 440 77%
580 19 30 84 447 77%
590 20 31 85 454 77%
600 21 31 86 462 77%
610 22 32 88 468 77%
620 22 32 89 477 77%
630 23 33 91 483 77%
640 24 34 92 490 77%
650 25 34 94 497 76%
660 26 35 95 504 76%
670 28 36 96 510 76%
680 29 37 98 516 76%
690 31 37 99 523 76%
700 32 38 101 529 76%
年収 所得税 住民税 社会保険料 手取り 手取り率
710 34 39 102 535 75%
720 35 39 104 542 75%
730 37 40 105 548 75%
740 38 41 107 554 75%
750 40 42 108 560 75%
760 41 43 109 567 75%
770 43 43 111 573 74%
780 45 44 112 579 74%
790 46 45 114 585 74%
800 48 46 115 591 74%
810 49 46 117 598 74%
820 51 47 118 604 74%
830 52 48 120 610 73%
840 54 49 121 616 73%
850 55 49 122 624 73%
860 57 50 124 629 73%
870 59 51 125 635 73%
880 61 52 127 640 73%
890 62 53 128 647 73%
900 64 54 130 652 72%
年収 所得税 住民税 社会保険料 手取り 手取り率
910 66 55 131 658 72%
920 68 55 132 665 72%
930 69 56 134 671 72%
940 71 57 135 677 72%
950 73 58 137 682 72%
960 75 59 138 688 72%
970 76 60 140 694 72%
980 78 61 141 700 71%
990 80 61 143 706 71%
1000 82 62 144 712 71%
1050 90 67 151 742 71%
1100 99 71 158 772 70%
1150 109 75 166 800 70%
1200 119 79 173 829 69%
1250 130 84 176 860 69%
1300 141 89 179 891 69%
1350 155 93 182 920 68%
1400 171 98 185 946 68%
1450 187 103 187 973 67%
1500 203 108 189 1000 67%
年収 所得税 住民税 社会保険料 手取り 手取り率
1550 219 113 191 1027 66%
1600 236 118 192 1054 66%
1650 252 122 193 1083 66%
1700 269 127 194 1110 65%
1750 283 132 200 1135 65%
1800 299 136 203 1162 65%
1850 315 141 206 1188 64%
1900 331 146 209 1214 64%
1950 347 151 212 1240 64%
2000 363 155 214 1268 63%
2100 395 165 218 1322 63%
2200 428 174 222 1376 63%
2300 462 184 227 1427 62%
2400 503 194 227 1476 62%
2500 543 204 228 1525 61%
2600 591 215 228 1566 60%
2700 644 228 228 1600 59%
2800 685 238 228 1649 59%
2900 726 248 229 1697 59%
3000 767 258 229 1746 58%
年収 所得税 住民税 社会保険料 手取り 手取り率
3100 807 268 229 1796 58%
3200 848 278 230 1844 58%
3300 889 288 230 1893 57%
3400 929 298 230 1943 57%
3500 970 308 231 1991 57%
3600 1011 318 231 2040 57%
3700 1052 328 231 2089 56%
3800 1092 338 231 2139 56%
3900 1133 348 232 2187 56%
4000 1174 358 232 2236 56%
4100 1214 368 232 2286 56%
4200 1255 378 233 2334 56%
4300 1296 388 233 2383 55%
4400 1337 398 233 2432 55%
4500 1381 408 234 2477 55%
4600 1427 418 234 2521 55%
4700 1473 428 234 2565 55%
4800 1518 438 234 2610 54%
4900 1564 448 235 2653 54%
5000 1610 458 235 2697 54%
年収 所得税 住民税 社会保険料 手取り 手取り率
5500 1839 507 237 2917 53%
6000 2068 557 238 3137 52%
6500 2297 607 240 3356 52%
7000 2526 657 241 3576 51%
7500 2755 707 243 3795 51%
8000 2984 757 244 4015 50%
8500 3213 806 246 4235 50%
9000 3442 856 247 4455 50%
9500 3671 906 249 4674 49%
10000 3900 956 250 4894 49%
10500 4129 1006 252 5113 49%
11000 4358 1056 253 5333 48%
11500 4587 1106 255 5552 48%
12000 4817 1155 256 5772 48%
12500 5046 1205 258 5991 48%
13000 5275 1255 259 6211 48%
13500 5507 1305 261 6427 48%
14000 5733 1355 262 6650 48%
14500 5962 1405 264 6869 47%
15000 6191 1455 265 7089 47%
年収 所得税 住民税 社会保険料 手取り 手取り率

単位:万円
※令和3年9月現在の制度で概算しています。目安としてお使いください。


3.年収、税金のシミュレーション

2章で載せた早見表は、配偶者の有無や子供の数を固定しているので、実際のご自分の状況とは異なる、という方もいらっしゃると思います。

  • 所得控除の種類は一部のみ反映
  • 税額控除は反映なし

という条件ですが、配偶者と子供についてだけ、自分の条件に合わせて計算できるようにフォームを用意しましたので、興味のある方は利用してみてください。数字を記入していただくのは★のついている最初の4項目だけで大丈夫です。所得税、住民税の額は、一番下に計算結果が出るようになっています。


4.まとめ

いかがでしたでしょうか。税金の割合が思ったより多かったという方も、少なかったという方もいらっしゃると思います。今回は税金や、それに社会保険料を加えた総額に着目しましたが、年収1500万円くらいから、年収が100万円増えても手取りは50万円程度しか増えない、という状態が続くので、このような方にとっては「半分は国のために働いているようなものだ」という印象も、あながち間違いではないかも知れません。

年収が増えることになったときや、転職するときなどに、こちらの記事や早見表を参考にして、新たな生活を思い描くのに役立てくれれば、とても嬉しく思います。

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