資産家とは何?高所得者・富裕層との違いや金融資産額の目安を解説

資産家

資産家とは、金銭および金銭以外の資産を豊富に保有している人や一族のことを指します。ただし、金融機関や公的機関で明確に「資産家とは〇億円以上資産を保有している人を示す」というような定義はされていないのが実情です。

 

しかし、「いくら以上持っていたら資産家と言っていいの?」「資産家を目指したいけど、いくらを目標にすれば良いの?」と思う方も多いかもしれません。そこで今回の記事では、「いくら以上保有していたら資産家といっていいのか」を、独自の基準で考えてみました。

 

結論から言うと、この記事では資産家の定義を「金融資産か実物資産を問わず、保有している資産の価値が1億円以上の人または一家」として進めていきます。この記事では、なぜ資産家の定義をそう決めたのか、資産家と「お金持ち」「富裕層」「高所得者」の違い、そして日本には資産家が何人ぐらいいるのかなどについて説明していきます。

 

●「資産家」とは何か?

 金融資産か実物資産を問わず、保有している資産の価値が1億円以上の人または一族

●「資産家」と「お金持ち」「富裕層」「高所得者」「資本家」の違い

 お金持ちは、単純にお金を多く持っている人のこと

 富裕層は、純金融資産(現金など)1億円以上を保有という明確な定義がある

 高所得者は、単純に年収が高い人のことで年収850万円以上が目安

 資本家は、資本金を出して企業を経営する人のこと

●資本家の多くは3つの特徴を持っている

・不動産など実物資産を多く持っている

・代々資産を引き継いでいる

・倹約家でお金にシビアな傾向がある

●1億円以上資産を持つ資産家は全体の約2.5%

 

「将来は自分も資産家になりたい!」と思っている方がいたら、ぜひこの記事を読んで資産家になるためのヒントを掴んでみてください。


1. 資産家とは1億円以上の資産を保有する人や一族のこと

資産家とは

資産家の一般的な定義は曖昧なものですが、この記事では「金融資産か実物資産を問わず、保有している資産の価値が1億円以上の人または一家」と定義して進めていきます。

この章では、資産家の一般的な定義がどうなっているのか、そしてなぜ金額を1億円以上としたのかを説明していきます。

1-1. 権威あるサイトでの明確な定義は見つからない

国語辞典で「資産家」を調べると、「財産を多くもっている人(大辞林)」「財産を多く所有する人。財産家(goo辞書)」となっています。財産を多く持っていると言われても、具体的な金額や価値が定義されていないため曖昧で良く分かりませんよね。

 

また、金融機関や公的サイトなどを覗いてみても、「資産家」の意味が明確に定義されているページは見つかりません。つまり「資産家とはこうである」という定義や共通認識は今のところ無いというのが結論となります。

1-2. 資産家の持つ保有資産は1億円以上が基準

フリー百科事典ウィキペディアの「日本の資産家一覧」のページを見ると、10億USドル以上の個人資産を保有する日本の資産家(ビリオネア)が紹介されています。10億USドルとは、円換算すると1,053億円です(2020年9月時点、1ドル105.3円のレートで計算)。1,053億円もの個人資産を保有している人は、間違いなく資産家といって間違いないでしょう。しかしこの定義では、2018年で日本に35人(35世帯)しかいませんので、もう少し対象を広げてみたいと思います。

「資産家」の定義ではありませんが、野村総合研究所の分類で、5億円以上の純金融資産を保有している人を「超富裕層」、1億円~5億円未満が「富裕層」と定義されています。そこで一旦、富裕層以上を資産家と定義してみます。

資産家市場

ただしこの野村総合研究所の分類では、金融資産つまり「預貯金や株式、債権、投資信託などの現金化できる資産」を指標としています。土地や建物、貴金属、美術品などの実物資産を多く持つタイプの資産家がこの定義だと含まれません。

そこで、この記事での資産家の定義として、金融資産か実物資産を問わず、保有している資産の価値が1億円以上の人または一家とすることにします。ただし前述した通り、明確に定義されているものではないため、この解釈が絶対ではないということは覚えておいてください。


2. 資産家とお金持ち・富裕層・高所得者との違いを理解しよう

資産家 グラフ

「資産家」と似た言葉に、「お金持ち」「富裕層」「高所得者」があります。これらの言葉を簡単にまとめた表が以下です。

 

言葉

意味

資産家

金融資産(現金など)か実物資産(不動産など)を問わず、自己資産を多く保有する人または一族。この記事の定義では、1億円以上の資産を保有する者。

お金持ち

単純にお金をたくさん持っている人。資産家・富裕層・高所得者を包含する広い意味の言葉。

富裕層

純金融資産(現金など)を1億円以上保有している人。

高所得者

所得や収入が多い人。一般的には年収850万円以上が高所得者に該当。

2-1. 資産家とお金持ちの違い

先ほど定義した通り、「資産家」は、1億円以上の価値がある金融資産や実物資産を持っている人または一家のことを指します。

 

一方で「お金持ち」は、単純に「お金をたくさん持っている人」なら誰でも「お金持ち」です。貯金がない人からしたら500万円貯金できている人は「お金持ち」でしょうし、毎日財布に5万円入れている人もお金持ちに思うかもしれません。このように、資産家よりもかなり意味が広いのが「お金持ち」です。

 

では、資産家とお金持ちの明確な違いは何かというと、資産家が保有している資産を自らの手で作り出す力を持っているのに対して、お金持ちは一概にそうではないという点です。

 

資産家

自分の力でお金を生み出せる力を持っている人。資産を運用することで、さらなる資産形成を行っている。

お金持ち

ただ単純にお金を持っている人。宝くじの高額当選をした人、親から多額のお小遣いをもらっている人など、たまたま手元にお金があるだけ人も含む。

 

つまり、資産家は資産をしっかりと運用してさらなる資産を築いていける人、お金持ちは単純にお金をたまたま持っている人も含めて、資産家、富裕層などを包含する広い意味の言葉ということになるでしょう。

2-2. 資産家と富裕層の違い

資産家市場

「富裕層」は、純金融資産(世帯が保有する金融資産の合計から負債を差し引いた金額)が1億円以上の世帯を表した言葉です。定義があいまいな資産家と違い、明確に定義されている言葉だという特徴があります。貧困層やマス層などとの対比の意味で使われる、指標を表す言葉です。

 

富裕層(ふゆうそう)とは、一定以上の比較的大きな経済力や購買力を有する個人・世帯。素封家、又は、より広く捉え直した上で細分化して、富裕層(保有資産額100万ドルあるいは1億円以上)若しくは超富裕層(同3000万ドルあるいは5億円以上) などの用語が使用される。

出典:weblio辞書(ウィキペディア)

 

富裕層の金額の定義は、調査団体などによって違いますが、金融資産保有額1億円以上の世帯とすることが多いようです。金融資産は現金・預金・株式・投資信託などの資産を指し、不動産や設備などの実物資産は含みません。したがって、実物資産を多く持っている資産家が必ずしも富裕層に含まれるとは限られません。

 

つまり、不動産などの実物資産を多く持っているのが資産家、現金や株式などの金融資産を多く持っているのが富裕層ということができるでしょう。

2-3. 資産家と高所得者の違い

「高所得者」とは、所得や収入が多い人のことを指します。税制上は年収850万円以上を高所得者としているため、「高所得者=年収850万円以上の人」と定義して問題ないでしょう

 

高所得者:比較的に所得金が高い人。収入が多い人。

出典:weblio辞書(実用日本語表現辞典 )

 

単純にキャッシュフロー(収入)が多ければ全て高所得者に該当しますが、収入が多くてもほとんどを消費してしまい資産を保有していないという人も含まれます。

 

つまり、必ずしも高所得者=資産家とはならないことになります。

2-4. 資産家と資本家の違い

「資本家」は、字面だけ見ると資産家と似ていますが、意味はかなり異なります。

 

し ほんか [0]【資本家】

資本を所有し、それを使って労働者の雇用・企業の経営・貸し付けなどを行って利潤をあげる人。

出典:weblio辞書(三省堂  大辞林 第三版)

 

つまり、資本金を出して企業を経営する人を資本家といいます。直接経営を行っている機能資本家と、経営には携わらずに利益の配分だけを受け取る無機能資本家に大別することができます。

 

資本金を捻出する財力があるため、資本家は資産家といって間違いないでしょう。そして、富裕層というよりも超富裕層に分類されるような人が資本家になることができます。


3. 資産家が多く持つ3つの特徴

資産家 特徴

資産家とは何かが分かったところで、ここからは資産家と呼ばれる人が持つ特徴について解説していきます。

3-1. 不動産などの実物資産を多く持っているタイプもいる

前述した通り、資産家には2通りあり、現金などの「金融資産」を多く保有する人もいれば、土地や建物など「実物資産」と呼ばれる資産を多く保有する人もいます。

 

実物資産には自動車や設備、貴金属なども含まれますが、特に、土地や不動産を多く所有している資産家タイプが多いことが想定されます。例えば、先祖代々から地域の土地を引き継いでいる地主や、親から会社を引き継いだ子どもなども資産家に該当します。

 

不動産所有している資産家にも2種類あり、投資用不動産を所有する資産家と、自家使用の資産価値が高い不動産を所有する資産家がいます。

 

土地や建物などの投資用不動産を多く保有している資産家は、長期にわたって安定したキャッシュフローを得ることができます。逆に自家使用の不動産を多く保有している資産家は、固定資産税の負担が大きくなり、資産価値の高い不動産を所有しているのにもかかわらず年収自体は少ないケースもあります。

3-2. 代々会社や資産を引き継いでいる

「資産家」は、言葉に「家」という言葉が付いている通り、その一族全体を指している言葉であることも伺えます。例えば「資産家のご令嬢」「地元で有名な資産家」といわれるように、何代か前から受け継がれている一族のイメージがありますよね。

 

こうした資産家一家の特徴としては、親や祖先が創業者や地主で、代々その資産を引き継いでいることが挙げられます。例えば東証1部上場企業「株式会社シマノ」は代々世襲経営を続けており、島野一家は資産家としても有名な一族です。

 

「親リッチ」と呼ばれる、親や祖父が1億円以上持つ20代~50代も資産家ですし、土地を多く所有する大地主の家も資産家に含まれます。このように、必ずしも本人の年収が高くなくても、資産家であるケースも多いでしょう。

3-3. 倹約家でお金にシビアな傾向がある

資産家はお金持ちでありながら、倹約家でお金にシビアな傾向があります。これは、「資産家」と「お金持ち」の違いで示したように、資産家は自ら資産を築き上げているからといえます。

 

資産家は、投資してお金を増やす力に長けているため、その費用が「投資」なのか「消費」なのか「浪費」なのかをしっかりと考えて使います。無意味な出費や不要な出費を抑え、倹約して浮いたお金を投資元本に回します。投資した不動産などがまた資産を増やしてくれることを知っているからです。

 

実際に、世界的に有名な資産家であるウォーレン・バフェット氏は、世界有数のお金持ちでありながら質素な家に今でも住み、庶民的な食べ物を好むといいます。Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグ氏もまた倹約家として有名で、洋服にお金をかけず、家族とともに質素な暮らしを送っています。

 

お金の大切さを知っているからこそ、普段の生活においてはお金にシビアな姿勢を見せるのが資産家なのです。


4. 1億円以上資産を持つ資産家は全世帯の2.5%

資産家とは お金

実際に資産家と呼ばれるようなお金持ちは、日本にどのくらいいるのかを解説してきます。

 

ただし「資産家」と定義された人の数を発表した調査はないので、ここでは日本における「富裕層」がどのくらいいるかについてご紹介します。

 

野村総合研究所(NRI)が2018年に発表した日本の富裕層に関する調査結果によると、2017年に1億円以上5億円未満の純金融資産を持つ「富裕層」と5億円以上を保有する「超富裕層」を合わせると、126万7000世帯いると推計されています。

資産家とは 規模

2017年の日本の世帯数は5042万5000世帯なので、富裕層および超富裕層を合わせた世帯数は全体の約2.5%に留まるということが分かります。逆に、純金融資産保有額が3,000万円未満の「マス層」は全体の83.4%を占めています。

 

この結果を見ると、資産家や富裕層と呼ばれる超お金持ちは、ほんの一握りであることが分かります。


5. 資産家に近づく第一歩は不動産投資

資産家 不動産投資 

先祖代々から資産を受け継いでいる資産家も、一代で巨額の資産を築いた資産家も、最初から資産家だったわけではありません。投資で得た利益をまた別の対象に投資し、長期的に安定的に運用することで資産を築き上げていった結果が、資産家と呼ばれるようなお金持ちにつながったのです。

 

すでに高所得者や富裕層と呼ばれている方の中には、金融資産は持っているけど自分で資産を築き上げる力はない方も含まれるかもしれません。資産家は、資産を運用してさらなる大きな資産を築ける力を持った人を指します。あなたが資産家を目指したいならば、まずは不動産投資を始めてみることが資産家に近づく第一歩です。

 

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まとめ

この記事では、「資産家とは何か」を明らかにするために、他の似た言葉と比較しながら言葉の定義について整理しました。漠然としたイメージでしかなかった「資産家」という言葉が、かなり具体的なイメージとして浮かび上がってきたのではないでしょうか。

 

資産家とは?

・金融資産(現金など)または実物資産(不動産など)を多く持っている

・資産の価値の目安は、1億円以上保有者

・年収自体は少ないケースもある

・親や祖父が創業者や地主など、代々資産を引き継いでいる

・倹約家でお金にシビアな傾向がある

 

もしあなたが「資産家になりたい!」と思っているならば、初めの一歩は不動産投資から始めるのが良いでしょう。当社では、不動産投資初心者でも丁寧に学べる満員御礼のセミナーを随時開催しています。興味がある方はぜひ一度無料の賃貸経営セミナーにお越しください。

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